動かなくなった原付やバイクが、倉庫や車庫で埃を被って眠っている姿を良く目にします。
処分するのが面倒なのか?処分する費用が勿体ないのか?それとも、廃車にする手続きが分からないのか?バイクを放置している理由は色々と考えられます。
原付やバイクは、一般的な粗大ゴミとしては処分できないため、それ相応の手続きが必要になります。今回は、原付やバイクの処分や廃車手続きについて、分かりやすく説明していきます。
バイクの処分方法
原付やバイクを処分するには、いくつかの方法があります。ここでは、原付やバイクを処分する方法を紹介しますので、処分しやすい方法を利用して下さい。
指定引取場所で処分する
公益財団法人「自動車リサイクル促進センター」では、「二輪車リサイクルシステム」に対象の原付やバイクであれば、無料で処分することができます。処分できる条件は、以下の車両となっています。
- 国内二輪車メーカー4社が、国内で販売した「原付/軽二輪/小型二輪」
- 参加事業者が取扱っているブランドでも、「並行輸入車」や「参加事業者以外が販売した車両」については処分できない
- 自転車/ATV/バギー/サイドカーの助手席部/ポケバイ/バッテリーや用品などは、引き取りができない
二輪車リサイクルシステムを利用する場合は、全国に約160ヶ所ある「指定引取場所」へ原付やバイクを持ち込むだけです。もし、持ち込むことが不可能な場合は、「廃棄二輪車取扱店」に相談することも可能ですが、無料ではありません。
廃棄二輪車取扱店は、環境大臣の指定を受けた業者で、法的に廃棄予定の原付やバイクの収集や運搬が認められているので、安心して依頼することができます。
廃棄二輪車取扱店は、全国に約7,600店舗もあるので、自動車リサイクル促進センターの公式サイトから近所の店舗を検索して下さい。
尚、廃車手続きが完了している原付やバイクしか処分できないので、必ず廃車手続きを行ってから指定引取場所に持ち込むようにして下さい。
バイク廃車専門業者で処分する
「バイク廃車.com」などのバイクの廃車専門業者で、原付やバイクを処分する方法があります。
バイク廃車専門業者も処分費用や廃車手続きの代行を、無料で行っている業者がほとんどなので、費用を掛けずにバイクを処分することができます。
バイク廃車専門業者の多くは、引き取った原付やバイクを輸出したり、使える部品を再利用するなどしています。
手間を掛けずに原付やバイクを廃車・処分したい方におすすめの方法です。
バイク買取業者で処分する
「バイク王」「バイクランド」「バイク館SOX」などのバイク買取業者で、原付やバイクを廃車処分することができます。バイク買取業者に廃車依頼をすると、動かないバイクでも車種によっては、買取値がつく可能性もあります。
バイク買取業者に廃車や処分を依頼する場合は、たとえ不動車でも綺麗に清掃してから査定に出すようにして下さい。捨てるようなバイクに思わぬ高値がつくかもしれません。
不用品回収業者で処分する
家電商品や家具などを処分してくれる不用品回収業者も、原付やバイクの処分を行っています。
二輪車リサイクルシステムでは、引き取りができないヘルメットや付属品でも、不用品回収業者ならバイク本体と一緒に処分してくれます。また、即日対応や夜間対応もしてくれる業者があるので、忙しい方や時間に制限がある方にはおすすめです。
ただし、原付やバイクを処分する場合は、廃車手続きが完了していることが前提で、処分費用が有料ですから、処分料金を事前に確認するようにして下さい。
原付やバイクの処分費用
ここまで紹介してきた原付やバイクの処分には、一体どれくらいの費用が掛かるのか?地域や業者によっても処分費用は異なりますが、これから原付やバイクの処分を考えている方の参考になれば幸いです。
項目 | 処分費用 |
---|---|
指定引取場所で処分する | 無料(持ち込みに限る) |
廃棄二輪取扱店に依頼する | 数千円~10,000円程度 |
バイク廃車専門業者で処分する | 無料~10,000円程度 |
バイク買取業者で処分する | 無料(有料の業者も有り) |
不用品回収業者で処分する | 数千円~~20,000円程度 |
指定引取場所で処分する場合、原付やバイクを自分で持ち込む場合は無料ですが、業者に運搬を依頼したときは、その分の費用が必要になります。
また、バイク買取業者で処分する場合は、出張エリア外の査定や業者によっては、交通費の請求をされることもあるので、事前に確認するようにして下さい。
個人的には、引っ越しや物品整理のついで以外は、費用の高い不用品回収業者はあまりおすすめできません。
原付やバイクの廃車手続き
原付やバイクを処分するときは、事前に廃車手続きを完了させておく必要があります。原付やバイクを廃車にするときは、排気量によって必要な書類や廃車方法が異なります。ここでは、原付やバイクの廃車手続きについて説明させて頂きます。
尚、バイクの廃車には、排気量に関係なく、永久的に乗るつもりがないバイクは「永久抹消登録」、いつか乗るかもしれないバイクは「一時抹消登録」 の、どちらかの廃車方法を選ぶことになります。
バイクの廃車手続き
車と同じでナンバープレートが付いている場合は、バイクも廃車手続きをしない限り、毎年税金が発生する仕組みになっています。
バイクを「完全に処分する」もしくは「しばらく乗る必要がない」場合は、速やかに廃車手続きをすることをおすすめします。バイクを廃車にする手続きや費用について説明します。
- 標識交付証明書
- ナンバープレート
- 身分証明書
- 認め印
- 廃車申告書
原付~125cc以下のバイクは、管轄の役所で廃車手続きを行います。標識交付証明書は、ナンバープレートの発行を受けたときに受け取った書類で、紛失した場合は管轄の役所にて無料で再発行することができます。
原付~125cc以下の廃車費用は、全て「無料」で行うことができます。尚、廃車手続きが完了したら、「廃車証明書」が発行されますが、大切な書類なので紛失しないように保管して下さい。
- 軽自動車届出済証
- ナンバープレート
- 認め印
- 軽二輪第5号様式・OCR申請書
- 手数料納付書
- 軽自動車届出済証返納届(一時抹消時)
- 軽自動車届出済証返納証明書交付請求書(永久抹消時)
125cc超え~250cc以下のバイクを廃車にする場合は、原付のように役所ではなく「管轄の陸運支局」で手続きを行います。永久抹消登録は無料で行えますが、一時抹消登録は500円の手数料が必要になります。
- 自動車検査証
- ナンバープレート
- 認め印
- OCRシート3号の2申請書
- 手数料納付書
- 検査登録印紙
251cc以上のバイクを廃車にする場合は、125cc超え~250cc以下のバイクと同じで、管轄の陸運支局にて「自動車検査証返納」の申請を行います。251cc以上のバイクも永久抹消登録は無料で行えますが、一時抹消登録には350円の手数料が掛かります。
排気量に関わらず、バイクを廃車にする場合は、本人以外でも手続きができますが、その際には「譲渡証明書」や「委任状」が別途必要になるので、自分で廃車手続きをしない場合は、上記の書類とは別に準備して下さい。
当サイトがおすすめするバイク買取業者3社
バイクを処分する手段として、「バイク買取業者」に依頼する方法があります。しかし、数多く存在している業者の中から、どの業者を選べばいいのか?分からない方がほとんどではないでしょうか。
当サイトがおすすめする、優良バイク買取業者・3社を紹介します。バイクの処分を考えている方は、ぜひ参考にして下さい。
バイク王
項目 | 会社概要 |
---|---|
社名 | 株式会社バイク王&カンパニー |
設立 | 1998年9月 |
本社 | 東京都港区海岸3-9-15 LOOP-X13階 |
公式サイト | https://www.8190.co.jp/ |
バイク王は、年間取扱実績10万台以上のバイク買取業者で、楽天インサイトが2021年6月に行った調査で、バイク買取利用率No.1に輝いています。
バイク王は、バイクの販売や買取を中心に業務を行っていますが、全国規模で店舗を構えているので、どの地域の方でも利用することができます。
また、排気量に関わらずバイクの処分や廃車手続きを無料で代行しているので、費用を掛けずに廃車や処分を依頼できます。忙しくて時間が取れない方は、LINEを使ってバイクの画像を送るだけで、買取査定の申し込みができます。
バイクランド
項目 | 会社概要 |
---|---|
社名 | 株式会社アークコア |
設立 | 2002年5月 |
本社 | 東京都足立区椿2-2-2 |
公式サイト | https://arkcore.co.jp/ |
バイクランドは、業界No.2のバイク買取業者で、株式会社アークコアが運営しています。
バイクランドの特徴は、動かなくなった故障車や不動車でも、無料出張買取査定に含まれているので、捨てるつもりのバイクが思わぬ高値で売れることがあります。
また、買取金の支払いが振込対応の業者が多い中、バイクランドでは即日現金対応を行っています。バイクランドも全国展開しているので、どの地域の方でもお金を掛けずに安心してバイク処分の依頼ができます。
バイク館SOX
項目 | 会社概要 |
---|---|
社名 | 株式会社バイク館イエローハット |
設立 | 1991年1月 |
本社 | 埼玉県川口市南鳩ヶ谷3-22-8 |
公式サイト | https://bs-sox.com/ |
バイク館SOXは、大手カー総合用品企業・イエローハットグループのバイク買取業者で、累計買取台数10万台以上の豊富な実績があります。
バイクを処分したい方で、忙しくてなかなか査定の時間が取れない方は、バイク館SOXのサイト内にある「オンライン自動査定」を使うことで、1分以内に愛車の買取相場を調べることができます。
バイク館SOXでは、買い取ったバイクを自社店舗で直接販売するほか、海外への輸出を積極的に行っているので、不動車や故障車でもパーツとして買取り、そのまま輸出に出すこともできます。
通常では価値が低いバイクをお持ちの方は、処分する前にバイク館SOXに買取査定の依頼をしてみては如何でしょうか。
まとめ
原付やバイクの処分について紹介してきましたが、排気量の大きさによって廃車に必要な書類が異なります。
ただ、永久的に使用する予定のないバイクであれば、排気量に関係なく「永久抹消手続き」なら、無料で廃車手続きができます。
近くに役所や陸運支局がない地域にお住まいで、バイクの廃車や処分をしたい方は、出張買取査定からバイク処分までの手続きを無料で代行してくれる「バイク王」「バイクランド」「バイク館SOX」の、いずれかの優良バイク買取業者に依頼することをおすすめします。
また、愛車を廃車にすると同時に自賠責保険期間が残っている方は、残り期間の保険料が戻ってくるので、解約手続きを忘れないようにして下さい。