日本では、核家族と呼ばれる「子供2人の4人家族」が、最もスタンダードな家庭構成です。
4人家族が所有するなら、どのような車がベストなのか?
何を基準に車を選べば良いのか?
今回は、子供2人の4人家族におすすめする「ファミリーカーの選び方」を徹底紹介!
ファミリーカーに向いているボディタイプ
ファミリーカーを選ぶポイントは、「購入価格」「維持費」「ボディ形状(大きさ)」「運転のしやすさ」など、家計に優しく使い勝手の良い車がおすすめです。
ここでは、どのようなタイプのファミリーカーが良いのかを解説していきます。
軽スーパーハイトワゴン
軽自動車の中でも、ミニバンに近い開放的な室内空間が魅力の「軽スーパーハイトワゴン」。軽スーパーハイトワゴンには、下記の魅力が詰まっています。
- 軽自動車の中では最大級の室内空間。
- 背の高い大人が足を延ばせる後席。
- コンパクトボディで、運転がしやすい。
- 軽専用駐車場が利用できる。
- 座面が高いので、視界が広くとれる。
- 小回りが利き、操作性に優れている。
- 購入価格が安い。
- リセールバリューが高い。
- 維持費(税金/車検/燃料/保険など)が安い。
- 高速道路の料金が安い。
- 車庫証明不要の地域が多々ある。
上記のように、子供2人の4人家族なら、軽スーパーハイトワゴンでも十分な広さです。
特に最近の軽自動車は、子供がいる家族にとって、使い勝手の良い便利機能が多数備わっています。
軽自動車を牽引するスズキやダイハツでは、子供がいるファミリー向けの車種を多く販売することで、特に女性を中心に販売台数を伸ばしています。
4人家族がゆったりと乗れる軽自動車を探している人には、おすすめのボディタイプです。
コンパクトミニバン
コンパクトカーとは、普通車の中で最もサイズが小さい小型自動車のことで、排気量が1,000cc~1,500ccの5ナンバー車のことを指します。
コンパクトカーの中でも、ファミリー層から高い支持を得ている車種が「コンパクトミニバン」。コンパクトミニバンには、下記の特徴があります。
- コンパクトサイズそのままで、6人乗りや7人乗りの設定がある。
- 高級セダン並みの後席空間。
- 日本の道路環境に適した設計。
- 軽自動車と遜色のない操作性。
- 視界が広く、視認性に優れている。
- 子供の乗車をメインに考えられた内装や装備。
- 普通車の中では低価格設定。
- 低燃費を重視したエンジン設計。
- 普通車の中では維持費が最も安い。
普通車の中では、サイズと排気量が最も小さく、軽自動車からコンパクトミニバンに乗り換える人も多くいます。
コンパクトミニバンは、子供がいる女性をターゲットにした設計が施されており、子育てに必要な収納や便利機能が充実しています。
使い勝手と運転のしやすさを重視しているので、軽自動車から乗り換えたい人におすすめのミニバンです。
ミドルクラスミニバン
子供2人の4人家族なら、両親が孫の顔を見に来ることもありますよね?そんな時に、軽自動車やコンパクトカーでは、大人数を乗せての移動が困難。
そこで、おすすめするのがミドルクラスのミニバンで、「大人6人+子供2人」でも、1台でドライブが楽しめます。ミドルクラスミニバンの特徴を紹介します。
- 最大8人乗りの設定がある。
- 高級車並みのインテリアも選べる。
- 後席の座り心地がファーストクラス並み。
- 高い静粛性で前席と後席との会話がしやすい。
- 抜群の視認性。
- 開放感のある室内空間。
- 車種/グレード/装備などの選択肢が豊富。
- 燃費性能と走行性能が両立されている。
- 荷室容量が大きく、大人数での移動が可能。
子供2人の4人家族なら、軽スーパーハイトワゴンやコンパクトミニバンでも十分ですが、それ以上の大人が乗車する場合には、8人乗りのミドルクラスミニバンがおすすめです。
ミドルクラスのミニバンは、使用用途の幅が広いことから、若者~ファミリーまで、様々な層から高い支持を受けています。
ボディサイズが年々大きくなっていることから、運転が苦手な人には不向きかもしれません。しかし、高機能装備や安全機能が充実している車種が多く、子供2人の4人家族には申し分ない車種です。
クロスオーバーSUV
ここまでは、ファミリーカーの定番とも言えるミニバンを中心に紹介してきました。しかし、ロングドライブやアウトドアに出掛けるのは、子供と過ごす大切な時間を楽しむため。
河原や砂浜は、ミニバンでは走行することが困難ですが、クロスオーバーSUVなら一般道から悪路まで走破することが可能!
最近は、世界中でSUVブームが巻き起こっているため、各自動車メーカーから続々とSUV車が販売されています。SUVの特徴を簡単に紹介します。
- 一般車よりも車高が高く、乗り降りがしやすい。
- 3列シート搭載車がある。
- 軽自動車~高級車まで、車種の選択肢が豊富。
- ボディ剛性が高く、悪路走行も可能。
- 車高が高く、視認性がよい。
- アウトドアに適した機能を多数備えている。
- 遊び心のある個性的なデザイン。
- 大容量ラゲッジルームスペースが完備されている。
子供2人の4人家族で出掛けるなら、ミニバンよりもクロスオーバーSUVの方が断然楽しい!
アウトドアを楽しむための装備が充実している他、未舗装道路でも難なく走破することができる走行性能も備えています。
軽自動車~高級車まで、どこの自動車メーカーでもクロスオーバーSUVの設定がありますが、4人家族なら「7人乗りのクロスオーバーSUV」をおすすめします。
家族とのアウトドアだけではなく、普段使いからお父さんの趣味まで、あらゆるシーンで活躍できる車種です。
ファミリー向けではないボディタイプは?
子供2人の4人家族にベストなボディタイプを紹介してきましたが、逆にファミリー向けでないボディタイプはどのような車なのか?
ここでは、子供2人の4人家族に向いていないボディタイプを紹介します。
- 車内が狭い。
- 室内高さが低い。
- 乗降がしにくい。
- 荷室が狭い。
- 燃費が悪い。
- 4人乗れない。
あくまでも筆者の主観ですが、車内が狭いとチャイルドシートに子供を乗せるのも大変!
また、室内の高さが低い車も同じで、子供が立って移動できない上、ジュニアシートやチャイルドシートをセッティングするのも一苦労。
やはり、車内や荷室が狭いボディタイプの車は、使い勝手が悪く、開放的でもないため、子供がいる4人家族には向いていません。
燃費が悪いスポーツタイプや、2人しか乗れないツーシーター車や軽トラックなども、子供が2人の4人家族には不向きです。
4人家族には中古車と新車どちらが良い?
結論か言いますと、子供2人の4人家族なら、中古車と新車どちらでも構いません。ただし、中古車と新車どちらにもメリット&デメリットが存在するので、自分にあった方を選んで下さい。
ここでは、子供2人の4人家族には中古車と新車どちらが良いのか?新車&中古車を購入するときの、選び方のコツや注意点とあわせて解説していきます。
まずは新車のメリット&デメリットは次の通り!
メリット | デメリット |
---|---|
自分好みの装備をつけて買える。 何もかもが新品。 優越感に浸れる。 リセールバリューが高い。 手厚い保証が受けられる。 | ・価格が高い。 登録初期費用が高い。 新型車の発表と同時に価値が暴落する。 |
次は中古車のメリット&デメリットは次の通り!
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安い。 登録諸費用が安い。 新車の予算で、ワンランク上のグレードが買える。 | 当たり外れがある。 オプション装備が選べない。 後付けできない純正パーツがある。 使用感がある。 メーカー保証がない(期間が短い)。 |
上記のように、新車と中古車どちらにも、メリットとデメリットが存在します。
安く乗りたい場合は、中古車をおすすめしますが、希望する内容(グレード/ボディカラー/装備/走行距離/車の状態/価格など)が、全てクリアする車を見つけるのは至難の業。
中古車を購入する際には、装備面よりも、「内外装の状態」と「年式と走行距離」を重視することが大切です。いくらオプション装備が充実していても、全体的に状態が悪い中古車なら、安く買っても意味がありません。
中古車を選ぶ場合には、「内外装の状態」と「年式と走行距離」に重きを置いて、装備面はある程度の妥協が必要です。
新車は、初めて地面に降ろす車両のため、新規登録に掛かる諸費用や車両本体など、経済的な負担が大きいデメリットがあります。
ただし、新車は自分が求める車に仕上げることができますし、「新車に乗っている!」と言う、優越感にも浸ることができます。
将来的なリセールバリューを高くするためには、「人気色を選ぶ」と「安全機能の装備は妥協しない!」などが、新車を買うときのコツです。
上記のメリット&デメリットを良く考えた上で、新車と中古車のどちらが良いのかを選んで下さい。
子供2人の4人家族におすすめファミリーカー【3選】
今回の記事では、「子供2人の4人家族にベストな車」と言う内容で、ここまで解説してきました。
最後に全てのことを踏まえた上で、4人家族におすすめのファミリーカー「3選(軽スーパーハイトワゴン/コンパクトミニバン/ミドルクラスミニバン)」に絞って紹介します。
ダイハツ・タント
子供2人の4人家族で、軽自動車を探している人には、ダイハツを代表する軽スーパーハイトワゴン「タント」をおすすめします。
項目 | 概要 |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,755mm~1,775mm |
室内長さ | 2,125mm |
室内幅 | 1,350mm |
室内高さ | 1,370mm |
最小回転半径 | 4.4m~4.7m |
排気量 | 660cc |
車両重量 | 880kg~980kg |
燃料消費率 | 24.3km/L~26.4km/L |
乗車定員 | 4人乗り |
新車本体価格 | 1,386,000円~1,991,000円 |
中古車相場 | 1,000円~2,680,000円 |
- タント公式:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/
- 中古車相場:https://www.goo-net.com/catalog/DAIHATSU/TANTO/market/
ダイハツ・タントは、軽スーパーハイトワゴンの中でも、子供を持つ女性をターゲットにした軽自動車です。タント最大の特徴は、フロントドアとリヤドアを仕切っているセンターピラーがないことです。
センターピラーがない軽自動車ということで、車の強度を心配する人もいますが、心配無用!
タントは、ドアとセンターピラーを一体化させた「ミラクルオープンドア」を採用しているので、十分な強度を保持しつつ、乗降しやすい広い間口の実現にも成功!
ミラクルオープンドアを採用しているのはタントしかなく、ベビーカーも折りたたまずに、横からそのまま積み込むことが可能。
子供2人の4人家族に軽自動車でおすすめするなら、使い勝手の良さとミラクルオープンドアを搭載している「ダイハツ・タント」の一択です。
トヨタ・シエンタ
どうしても軽自動車では物足りない4人家族には、クラストップレベルの低燃費が魅力の「トヨタ・シエンタ」をおすすめします。
項目 | 概要 |
---|---|
全長 | 4,260mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,695mm~1,715mm |
室内長さ | 2,030mm~2,545mm |
室内幅 | 1,530mm |
室内高さ | 1,300mm |
最小回転半径 | 5.0m |
排気量 | 1,500cc |
車両重量 | 1,270kg~1,370kg |
燃料消費率 | 18.3km/L~28.8km/L |
乗車定員 | 5人乗り/7人乗り |
新車本体価格 | 1,950,000円~3,108,000円 |
中古車相場 | 50,000円~3,900,000円 |
- シエンタ公式:https://toyota.jp/sienta/
- シエンタ中古車相場:https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/SIENTA/market/
ホンダ・フリードと人気を分け合っているシエンタですが、子供2人の4人家族にとって、燃料代が節約できるシエンタの方が、ファミリーカーには向いています。
シエンタは、5人乗りと7人乗りの選択が可能ですが、ご両親と一緒にドライブが楽しめる「7人乗りの選択」をおすすめします。
トヨタ・ノア
ミニバン王国・トヨタを代表するミニバンと言えば、「ヴォクシー」と「ノア」。若者向けのヴォクシーに対して、ノアはファミリー層をターゲットにしているミドルクラスミニバンです。
項目 | 概要 |
---|---|
全長 | 4,695mm |
全幅 | 1,730mm |
全高 | 1,895mm~1,925mm |
室内長さ | 2,805mm |
室内幅 | 1,470mm |
室内高さ | 1,405mm |
最小回転半径 | 5.5m |
排気量 | 1,800cc~2,000cc |
車両重量 | 1,600kg~1,670kg |
燃料消費率 | 15.0km/L~23.4km/L |
乗車定員 | 7人乗り/8人乗り |
新車本体価格 | 2,670,000円~3,890,000円 |
中古車相場 | 98,000円~6,800,000円 |
- ノア公式:https://toyota.jp/noah/
- ノア中古車相場:https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/NOAH/market/
ステップワゴンやオデッセイが火付け役となり、1990年代に一躍「ミニバンブーム」が巻き起こりました。その中心だったのが「ミドルクラス」と呼ばれるボディサイズのミニバンです。
一体なぜ?子供2人の4人家族にノアをおすすめするのかと言いますと、ノアにはファミリー向けの装備が充実しているからです。
例えば、ボディーサイズが全グレード・3ナンバーサイズに変更され、室内空間が劇的に広くなっています。
また、ノアにはファミリー向けの装備として、子供が安心して乗降できる「わくわくファミリープラン」や、家族でアウトドアが満喫できる「レジャー満喫プラン」などのオプションセットが用意されています。
ファミリー層をターゲットにしているノアは、子供2人の4人家族に向いているミニバンです。
まとめ
子供2人の4人家族には、どのような車がベストなのか?
また、購入するならどのような車種を選べばよいのか?
家族4人でドライブを楽しむだけなら、コンパクトカーやセダンでも全く問題なし!
しかし、今回のテーマは、「子供2人の4人家族にベストな車は?」ですから、コンパクトカーやセダンではベストな選択とは言えません。
ファミリーカーとしてベストなのは、ベビーカーやチャイルドシートを余裕で乗せられる「乗降性の良さ」、燃料代が節約できる「低燃費性能」、アウトドアなどが楽しめる「遊び心」、子育て世代のママさんには必須の「収納力」などが求められます。
今回の記事を参考にして頂き、あなたのライフスタイルに合ったファミリーカーを選んで下さい。