皆さんは車を買い替えるとき、何がキッカケで買い替えの決断をしていますか?
最近の車は、定期的なメンテナンスを行うことで、20年以上は余裕で乗ることができます。しかし、メーカーからの部品供給が止まった時点で、乗り続けることが難しくなります。
今回は、車を買い替えなら何年くらい乗るのがベストなのか?車を買い替えるベストなタイミングについて徹底解説していきます。
車の寿命ってどれくらい?
皆さんは、車の寿命について考えたことはありますか?
結論から言いますと、車の寿命はメンテナンス次第でいくらでも延びます。
ただし、価値あるクラシックカーは別として、一般的な車は多額の修理費用を掛けてまで、新車から20年以上乗り続ける人はほとんどいません。
一般的な車の寿命は、メーカーからの部品供給が終了したときや、エンジンやトランスミッションなどの大きな部品が完全に壊れたときです。
例えば車のエンジンが完全に壊れた場合は、エンジンを乗せ換えてまで乗り続ける人は少なく、大半の人は車の買い替えを検討する人が多いかと思います。
このようなことから、車の寿命は、「メーカーからの部品供給が終了した時点」になるのではないでしょうか。
車を買い替えるタイミングは?
- 車を買い替えるタイミングは、どのようなとき?
-
ここでは、車を買い替えるタイミングについて解説していきます。
車を購入してから何年くらいで買い替え?
車を購入してから何年くらいで買い替えるのか?
答えは「分かりません」です。
車を購入したからと言って、「何年で車を買い替えなさい!」などの決まりはないので、明確な答えができません。ただし、車を買い替える1つの目安となるデータはあります。
それが「車の平均使用年数」です。
項目 | 車の平均使用年数 |
---|---|
小型乗用車 | 13.23年 |
普通乗用車 | 13.24年 |
小型貨物車 | 13.65年 |
普通貨物車 | 17.15年 |
小型乗合車 | 15.95年 |
普通乗合車 | 20.65年 |
特種用途車 | 16.54年 |
大型特殊車 | 19.47年 |
- 平均使用年数:https://www.airia.or.jp/publish/file/r5c6pv000000m20m-att/r5c6pv000000m211.pdf
上記の平均使用年数は、一般財団法人「自動車検査登録情報協会」のデータを参照させて頂きました。
私たちの身近な小型乗用車や普通乗用車は、多くの人が「約13年」で車を何らかの理由で手放しています。その他も全ての車種が、13年以上の平均使用年数となっており、この数字は年々伸び続けています。
使用年数が伸び続ける理由としては、車に使用している部品の品質や耐久性が、年々向上し続けているためとも考えられます。
しかし、なぜ「13年」で車の使用をやめる人が多いのでしょうか?
ハッキリとしたことは言えませんが、恐らく初年度登録から13年が経過したガソリン車は、自動車税や自動車重量税が重課されるからだと思います。
お金の切れ目は縁の切れ目とも言いますが、税金が上がると車との縁を切ってしまう人が多いのかもしれません。
また、車が不要になって抹消する人もいるので、「平均使用年数=車の買い替え」とは一概には言い切れませんが、車を買い替える平均年数と考えてもいいのではないでしょうか?
車の買い替えを検討するときの判断方法は?
- 車の買い替えを検討するとき、どのようなタイミングで買い替えを決断しますか?
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壊れてもいない車の買い替えは、判断がしづらいですよね。車の買い替えを検討するときの判断方法をいくつか紹介します。
車検が近い
新車購入から3年目、その後ほとんどの車は、2年毎に車検受験が義務付けられています。車検を受けるタイミングで、車の買い替えを検討するのも1つの判断材料にはなります。
高年式車なら車検費用も安く済みますが、走行距離が多い車や年式が古い車は、交換部品も多く莫大な車検費用が掛かることがあります。
車検で支払う費用を、買い替える車の初期費用に充当するのも、良い判断だと思います。
走行距離で買い替えの判断をする
車を買い替える上で、走行距離も重要な判断材料の1つになります。走行距離・5万km以内なら、中古車としての価値も高く、下取り車として高値で売ることができます。
逆に走行距離が10万km近くの車では、中古車としての価値がなくなる上、メーカー保証が切れるタイミングとも重なるため、車を買い替えるには絶好のタイミング。
また、10万kmを目途に交換が推奨されている部品も多いため、車の故障が頻繁に発生してくるのも走行距離が10万km辺りです。
多額の修理費用を掛けても、何年乗れるか分からない車を乗るよりは、走行距離が少ないうちに高く売って買い替えるのも良い方法だと思います。
車を買い替える判断に迷っている人は、走行距離で検討するのも良いでしょう。
返済状況によって買い替えの判断をする
最近の車は、軽自動車でも100万円を超える車ばかり。車を現金一括で買える人は少なく、ローンで購入したり、カーリースを利用したり、車の購入方法も多種多様です。
ローンやカーリースで車を所有している人は、返済状況を確認しながら、車の買い替えを判断しなければなりません。
ローンが残っている車の買い替えは、次の車に残債を上乗せすることにもなるので、経済的な負担が更に増す恐れがあります。
また、カーリースの場合も同様で、リース期間中に次の車に乗り換える場合には、中途解約に違約金が発生するなど、次の車に負担が掛かってしまいます。
車の買い替えを検討するときには、「あと何年で支払いが終わる」「あと何年でリース契約が満了になる」など、返済状況や契約内容を良く理解した上で、買い替えの判断をして下さい。
初年度登録から12年が経過した車は買い替えを検討
初年度から13年経過したガソリン車は、自動車税や自動車重量税が高くなります。例えば、排気量が1,000cc超1,500cc以下の車は、自動車税が34,500円から39,600円に重課されます。
この税額は、1,500cc超2,000cc以下の車(ワンランク上の車)と変わらない金額になる訳ですから、排気量の小さい車に乗っていても節税にならなくなります。
尚、ディーゼル車はガソリン車よりも更に厳しく、初回新規登録から11年が経過した車が重課の対象になります。
ガソリン車は「初年度登録から12年が経過した車」、ディーゼル車は「初回新規登録から10年が経過した車」は、買い替えを検討すべきです。
- 総務省:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/131410.html
コスパに優れた車の買い替え方法は?
頑張って新車を買っても、数年後には古いモデルになってしまいます。
これは、軽自動車でも高級車でも関係なく起こるサイクルで、買い替え方法を誤ってしまうと、大きな損に繋がります。
コスパに優れた車の買い替え方法とは、「損をしないで車を買い替える方法」のことを言います。損をしないで車を買い替える方法はありますが、全ての車種で実践できるのは以下の2点だけ。
ローン完済まで買い替えは我慢!
先ほど「返済状況によって買い替えの判断をする」でも説明しましたが、ローンが何年も残っている場合、支払い途中で車を買い替えるのは、一部の車種を除いて損をします。
その原因は、ローン金利と車の価値が年々下がっていくことにあります。
例えば、ローンの残債と車の価値が同じの場合は、ローン支払い途中であっても相殺することが可能です。しかし、残債を下取り金で相殺できるだけであって、大きなプラスにはなりません。
ローンを完済した後に車を買い替えるなら、下取り額を次の車の頭金としても利用することができます。
何年も乗り続けること!
現金一括で車を買った人は、買い替えのタイミングに戸惑うかもしれません。
車を現金で買った場合は、毎月の支払いがないため、何年後に車を買い替えたらいいのか?分かりにくいと思います。結論は、「できるだけ長く乗り続ける」ことが、コスパに優れた車の買い替え方法です。
長く乗り続けると言っても、下取りとしての価値がなくなっては意味がありませんから、「走行距離10万km以内」且つ「初年度新規登録から10年以内」を目安にして下さい。
多くの人は、10年乗っても走行距離は10万km以下ですから、よっぽど荒れた車でなければ、中古車としての価値がなくなることはありませんので。
車は何月に買い替えるのがベスト?
車は何月に買い替えるのが良いのか?
あまり車を買うタイミングにこだわって買い替える人は、少ないかもしれませんね。
大半の人は、「欲しい車が発売された」「車が壊れたから買い替える」「車検が近いから買い替える」など、自分の意思で車の買い替えを検討しています。
何月に車を買い替えても良いのですが、少しでも安く車を買うなら、購入する時期にも拘るべきです。
時期 | 概要 |
---|---|
1月 | ・年始の初売り商戦 |
3月 | ・自動車メーカーの決算月 ・新卒者などの需要増による自動車業界の繁忙月 |
6月~7月 | ・夏のボーナス商戦 |
9月 | ・自動車メーカーの中間決算月 |
12月 | ・年末商戦 ・クリスマス商戦 ・冬のボーナス商戦 |
特に3月は、自動車業界全体が1年の中で、最も活発に動く繁忙期ですから、新車・中古車に限らず、1台でも多く販売するため、大幅な値引きや下取り車の高額査定の期待が持てる月。
車の買い替えを検討している人は、上記の月を頭に入れて購入計画を立てることをおすすめします。
車を買い替えるときの注意点は?
車を買い替えるときには、単に車を買うだけではなく、いくつか守って頂きたいことがあります。
ここでは、車を買い替えるときの注意点について、詳しく解説していきます。
愛車の価値を知ること!
車を買い替える上で、愛車の価値を知ることは非常に重要!ローン残債額よりも愛車の下取り価格が高ければ、損をしないで車の買い替えができます。
逆にローン残債額よりも愛車の下取り価格が低ければ、車の買い替えは諦めて、引き続き車を乗るようにして下さい。愛車の価値を知る方法は、わざわざ買取専門店を回る必要はなく、ある程度の参考価格でも構いません。
瞬時に愛車の価値を知りたい人は、トヨタ下取り参考価格シミュレーションで、愛車の価値を簡単に知ることができます。
実際の査定額を知りたい人は一括査定で複数の買取業者に無料見積もりを取ってみることをおすすめします!そうすればあなたの車の買取相場が簡単に分かります!
車の一括査定は複数の車買取業者から簡単に無料見積もりを取ることができます。しかし一方で車一括査定サイトに登録したら瞬時に複数の車買取業者から大量の電話が掛かってきます。
当サイトでは迷惑な電話が掛かってこない車一括査定サイトを厳選して紹介しているので、もし車一括査定サイトで売却相場を知りたいと思っている方は下記の記事も参考にしてくださいね!
モデルチェンジ情報のキャッチ!
新型車のモデルチェンジは、車を売買する上で、重要な情報になります。
注意して頂きたいのは、愛車と同型車の新型車発表があった場合、自分が乗っている車が旧型車になってしまうので、リセールバリューが一気に下落してしまいます。
逆に購入予定の車が近々モデルチェンジする場合は、現在販売されている新車を安く買えるかもしれません。
「自分が乗っている車」と「次に乗る車」のモデルチェンジ情報は、事前にしっかりとキャッチすることが、車の買い替えには重要になります。
ボディカラーが重要!
自動車業界には、車を買うときの暗黙のルールがあります。
それは、「車を買うなら白か黒!ときには赤」と言うルールです。同じ車種でも、ボディカラーによって、中古車の価値が変わるからです。
例えば、新車価格が400万円の車だと、人気色と不人気色とでは、何年後かに売る場合の査定額に大きな差が出ます。特に新車価格が高い高級車や人気車では、ボディカラーによって、下取り価格に数十万円もの差が出てしまいます。
せっかく車を買い替えるなら、リセールバリューが高い人気色(ホワイト系もしくはブラック系)を選択するようにして下さい。
無理のない支払い方法の選択!
皆さんが車を買い替えるとき、何を1番最初に考えますか?
もちろん、「どの車にしようか?」「あの車が欲しい」など、次に乗る車の車種を考えるはずです。しかし、大半の人は「現金で買うのか?」「ローンを組んで買うのか?」によって、買える車が決まります。
お金に余裕がある人なら悩む必要もありませんが、お金に余裕がない人が無理に現金一括で車を買うと、突発的な支出があったときに対応できなくなります。
かと言ってフルローンで車を買ってしまうと、毎月金利だけを支払う生活にも成りかねません。
車を買い替えるときには、「次の車は何年乗るのか?」「ローンは何年で組むのか?」「車に使える現金はどれくらいあるのか?」など、お財布事情を良く考えてから、支払い方法を選択して下さい。
尚、ローンを組む場合は、自動車販売店が取り扱っているクレジットではなく、銀行や信用金庫の低金利カーローンの利用をおすすめします。
まとめ
車を買い替えるには、何年くらい乗るのがベストなのか?
今回は、車を買い替えるベストなタイミングについて、徹底解説してきました!
色々と解説してきましたが、いくら買い替えに適した絶好のタイミングが訪れても、次の車で苦しい思いをしては、買い替える意味がありません。
車の状態や残債状況などを自分で的確に判断して、できる限り「得する買い替え」を目指して下さい。
車は日頃から定期的にメンテナンスを行うことで、何年でも乗ることが可能ですから、焦らず今回の記事を参考にして頂き、買い替えの検討をして下さい。